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セルフポートレイト2


「セルフポートレイト1」からしばらく経ってしまったけど、徐に、2。

セルフポートレイトなんか撮っているけれど、わたしは自分の顔面があまり好きではない。 ちぐはぐな目玉の高さのずれも、のっぺりした鼻の付け根も、高さのない頬も、丸みのない額も、うっすらケツアゴなのも、薄め小さめの唇も、富士額も、微妙に広すぎる顔の余白も、ぼやんとした輪郭も、年中どこかしら荒れっぱなしの肌も、言い出すとキリがないけれど、どことなく古臭くてダサい顔の造りだと思っている。 顔面に関するコンプレックスは、単に気に食わないパーツがあるばかりでもなく、言葉にするのはちょっと勇気がないその他の理由もある。 実物よりも美しく感じさせるように写真に写ることができれば嬉しい、のはほとんどの人がそうだと思う。 実際、自分だって勿論そうなのだけれども、写真になってしまえば写真の良し悪しのほうが重要。 単に顔面の構造の欠点が気になってしまうようでは、その写真に用はない。 他人の写真でも、「あ、マニキュアはげちゃってる」とか「肩に下着の跡が残ってしまってるな」とか、一般的に好ましくないものが事故的に写ってしまっている時は見ていてもわかってしまう。 勿論、それらをわざわざ写しているという写真はある。 それらがぐっとくることがないのに写ってしまっている時、それすら気にならない程、惹かれるものが他にあるのかないのか。 そういうあたりの感覚はセルフであっても他人を写した写真であっても、同じだと思っている。

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