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贅沢な場所のはなし。


住処が変わってからというもの、どこかに住んでいる、という感覚が薄れた。 どこにいても、なんとなく、滞在、というような感覚で、生活まで一歩か二歩遠い。 街に嫌な感じのよそよそしさを感じるわけではないが、ここはどこだろう、と、いつもいつでも思ってしまう。 最近はよく知った場所までも、なんだか、ここはどこだろう?という見え方をしている。 日に日に、うんざりする、に、ほど近い感覚で「どうでもいい」だったり、高い天井を見上げて寝転び、自由な気持ちになって「どうでもいい」、とか、思っている。 場所も、どこでも、どうでもいいんだろう。 重要なこととはこんなにも少なかったか、という発見ばかり。 気持ちは軽い、軽すぎて、留まらない。

他人事のように自分を俯瞰して見ていることが増えた。

まぁ、それすらも、どうでもいいはなし。 でも、ここはいいところだから、どうでもよくなれてしまうことも、知ってはいる。

頭の片隅にだけ置いておいて、やっぱりどうでもいい、に、ずぶずぶ浸ったりする。そういう贅沢。

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