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  • 執筆者の写真: 莉江 藤田
    莉江 藤田
  • 2016年12月18日
  • 読了時間: 1分

果たしてそれはいつからだっただろう。 つらさ、というものの味が 甘い ということを理解したのは。

もともと、全く味がするものではない。 辛いと書くけれど、からくもない。にがくもない。

ある日突然、甘くなる。

甘いと知る。

考え事をする。

塞いでしまうくらいに。

解決したら甘くなるわけでもない。

なんというか、赦せたら。

心臓の上の方がぎゅうとなる。

でも、まぁ、いい かぁ、と、状況をすべてもう、赦せたら。

その時にすこうし、深く吸い込んだ息を、鼻から漏らす時に、口にも少し含むようにすると、甘いのだ。

胸はじりじりと痛い。

もしくは、ツクン、とする。

それもなんだか甘みを感じている時と、同じ心地がすることがある。

詩ではない。

ほんとうに、そうなのだ。

 
 
 

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