引っ越した
京都に半年だけ住んだ。 短期契約の仕事が満期となり、昨日京都から引っ越した。 好きになれない、と、はじめ思った京都。 職場の人たちがものすごくいけずだった。
毎日なじることばが、怒鳴るように響いていた。
(ここは病院だけど・・・。)
自分に向けられない「いけず」にですらこんなに消耗するのに、自分に向けられた日にはどうなるやらと思ったが、自分も半年の間にいけずを言えるようになった。
この毒、はやく抜けるといいんだけど。
そういうある種の逞しさは、ないと社会でやっていけない時は確かにあるけれど、なくても生きていけるに越したことはない。
自分の3年分くらいの怒りを半年で使い果たした。
その分、ここから先もう3年くらい、怒らずに生きていたい。
でも、得たものもちゃんとあった。
半年しか働かなかったのだけど、そのいけずな人たちも、口先だけではないふうに聞こえる、やさしいことばで送り出してくれた。 ほんとにありがと、おつかれさま、と、面と向かって言ってもらえたのは、十分なご褒美だった。
それだけで簡単に、この半年が報われる。