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もともと、あまり出歩かないタチだ。 かといって、家にはあまり居ないのだけど、決まったテリトリーのような場所だけで生活するのが好きだ。 あたらしい場所、あたらしい出会い。 いい響きだけれど、わたしがきちんと愛を込めて見つめられるものは少ない。 というか、多くない。 なので増えすぎてしまうとしんどいし、ほどほどにしておく。 大事なものが一等大事なので、もうそれがたくさんあるので、あたらしい、にあまり惹かれない。 そうしてでも、出会うものには出会うべくして出会ってしまうものだ。 アンテナをへし折ったわけではない。 結局、出会いというのは分母が増えても、大切なものとなってゆくものの数はそんなに変わらない。 手からこぼしていくときの罪悪感も好きではないし、少ない出会いをゆっくり味わう方が自分の精神衛生的にはいい。

弾丸旅行も向いていない。 そんな一瞬、どこか遠くへ一度っきり出かけても、なにも覚えていられない。 1年ここに滞在するけれど、多分、そんなになにも覚えてないんじゃないかとも思う。 何かを考えている時間、というのが極端に少ない。 いつでも無意識にしてしまっていた部分の思考がとまっているみたいで、頭の中が空っぽだ。

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