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雑記


距離というものを、考える最近です。 これまで、6年ほど同じ場所に住み、生活しておりましたがそこを離れ、今また新しい場所に(短期間限定ではありますが)住居をうつしております。 それなりに仕事をし、仕事が終われば気ままに過ごしているのですが、これまであんなに忙しく感じた日々がなんだったのかと思うほど、今静かに生活ができます。 さし迫った展示がない、という状況ではありますが、これまでもそんな状況も、なかったわけではなく、けれどもあんなに忙しかったのはなぜだろうかと思います。 毎晩6、7時間コンスタントに眠れる。 仕事はほぼ定時で終了して、5時半には帰宅できている。(夜勤がないうちは) 夜勤が始まると、また時間の使い方も変わってくるのかもしれませんが、本当に、毎日が、静か。 あさがすこし早いので(前の仕事に比べて)早く眠る癖がついているのですが、1時をまわらずに布団に毎晩はいる、ということをこんなにしたのはいつぶりかわりません。 時間があっても、すぐにまた引っ越しせねばならないため、ものをふやすのは嫌だし、お買い物を楽しむこともなく、節約せねばならないので出かけるといっても、週に1度大阪に戻って展示を見るくらい。 もともと、とりたてて人と会うことも、とくにしないし(時々はあるけれど)、あんなに忙しかったことのほうが不思議でなりません。 時間があればあっただけ予定がはいってきていた、というのはなんだったのだろう。 すこし、距離をおけば、ほとんど同じような生活をしてみても、いろんな音は遠のくものなのでしょうか。 ほんの、半年とすこし前の生活が、もう何年もまえの出来事のような錯覚をしてしまいます。 添付写真は、去年の夏、姫路方面へ行ったときのもの。1年まえは、もう3年まえほどの感覚です。 フィリピンと、台湾でのことがあったから、濃厚な今年の前半、ということはあるにせよ、なにからなにまでが遠くて、今の毎日が、ただ静かで。

映画をみるとか、本を読むとか、そういった楽しみってどういう時間でやるのかと思っていたけれど、そうか、これが「ふつう」なら、いくらでもできるんじゃないか、とか、そんな風に、思います。 そんな余裕のある日々が物足りない、ということはないのですが、なんだかすこし、腑抜けてしまったような感覚はあります。 いつもより長い期間の個展が終わって、ひとあんしん、という名の虚脱感もあるのやもしれませんが、実は展示中は、まだまだ展示やりたい気持ちが過去最高くらいにあって、どうしていいのかわからないほどでした。その反動もあってか、どっと気が緩んだのやも。 また、ぼちぼちとエンジンをかけてゆかねばなりませんね。と、すこし、思い始めました。 いま、ようやく台湾での写真をスキャンしはじめているところで、いつかどのタイミングかで、なんらかのかたちで、お見せできるようにしたいものです。

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