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普段やれないことをやろう、と、言ってやっているのは読書だとか散歩だとか音楽を聴くだとか。 読書は純粋にできて嬉しい。 時間を無駄に過ごしているばかりなので、本を読めると充実感がある。 こっちにきて「向いてない」ということばかりやっている気分で、他人と暮らすことも、何かに所属することも、人のいる場所に身を置くことも、何もかもが疲れる。 人と関わることがこんなに疲れるのか、と驚くほど疲れる。 塞げる場所がない。ということがわたしを塞ぐ。 塞げない、というのは寛げないのに似ている。 人とかかわってそれに消耗している自分に、もう一度消耗する。 ネットがある世の中だからかもしれないが、海外には日本以上の孤独など存在しない。 いろんな意味で社会的弱者となるので、何かに所属していないと最低限の生活もままならない為だ。 毎日、一人きりになりたい、と、ぼんやり外を眺めている。 ひとと居ることに慣れなければ、と思って、向いていないのはわかりつつこうしてそういうことをやってみているわけだけど、余計に拗らせてるだけの気もする。 その時はその時、だけど。 既に複数のコミュニティーの中で生きてしまっていて、オーストラリアの別の都市に引っ越して、ゼロに戻したい気さえしている。 ひとから不必要に構われすぎるとうっかりしにたくなる。 ぷつんと、たまに頭の中が真っ白になってしまう。 今日はどこにいくの?なんていう世間話が辛かったりする。 未来の予定の話は特別苦手。 知られて把握されると息が苦しくなる。 それに、言うことによって、それはしたいことからタスクへと変貌を遂げるのがまた厄介だ。 ありがたいたくさんの事を、ありがたいって心から思うのに、「そう思おう」というのではなく思うのに、玉突きのように連鎖したエネルギーは、最終的に別の感情に辿り着いている。

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