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たいしたことではないのに、すごくこういうところで心が折れそうになる。自分が過剰に音から逃げたいし、あまりそれが理解されないことを解ってるから、多分居場所がないみたいになる。 理解されないだろうな、と、いうことを、そうと見当をつけながら話さなくてはならない時、ひどく虚しい...
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もう何年も何年も燻らせていることに対して、最近大きな驚きと怒りと諦めがわっと押し寄せて疲れてしまった。 10年すら近い昔のことだけれど、赦せない想いでいることがある。 今までその10年近くをかけて、その間も何度も自分を縛ったり歯を食いしばったり宥めすかしたりして、な...


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普段やれないことをやろう、と、言ってやっているのは読書だとか散歩だとか音楽を聴くだとか。 読書は純粋にできて嬉しい。 時間を無駄に過ごしているばかりなので、本を読めると充実感がある。 こっちにきて「向いてない」ということばかりやっている気分で、他人と暮らすことも...


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「デジタル」が悪いわけじゃない。 でもデジタルで撮りたくなるものとアナログで撮りたくなるものは別で。 おなじ3:2比率なのだと思っても、ちっともおなじに思えない。 いまこうしている間にも、銀塩が出来る時間というのはきっと減ってしまっていってて。 ...
3月1日に考えたこと。
なぜかわからないけれど、みんなが助けてくれるしわたしと仲良くしてくれたりする。 それは世界の今まで出かけたどこででもそうで、もちろん、全員、完全に打ち解けられるわけではないけれど、誰かしら、打ち解けられているかどうかはわからなくても、よくしてくれるひと、というのがいてくれる...


数日間考えていたあれこれ。
わたしは決して強い人間でもないんだけど、弱い人間というわけでも多分ない。どこに強さがあるのかなぁ、と、考えると、弱くない、という強さしかない。弱くない、は、弱くないだけで、強さではないかもしれない。悲しいこととか、辛いこととかの骨に鉈を振り下ろして、体積そのままでも、折り畳...


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泣いて叫んで声をあげてしまいそうな時の喉のつっかえる感じとか、 たまらなく心細くなって心臓がひゅんとして自分の肩を強く掴んでしまう時の感じとか、 涙が出そうになってちょっと背筋をひっぱるように天を仰ぐ時の感じだとか、 ...
渡航後、覚書3。
海外へ、特に知り合いがいるでもない場所へ単身で向かって、孤独を感じる暇が一切ないことの有り難みに対しての言い草としてどうかとは思うけれど、今日はじめて一人になれた気がした2時間ほどの時間があって、安堵感に全身の力が抜けて涙が出そうになった。 ...


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前回の個展を終えた後の自分の文章を読んで、反省をする。 先日、ふとしたことでリアルに個展中の朝の空気を思い出した。 そんなことがあって、ふと読み返したのだった。 何度展示をしても、毎度、個展の在廊をする時の朝はつらいものがある。 ...


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一時期まで、自分の中で数年をかけて育ててきた良心、みたいなものの一部が、どうしたって抗えない生理的拒否反応に引っ張られてしばらく前に折れてしまった。 勿論悪に手を染めたわけではなく、特別気をつけて努力しよう(それは自分のウイークポイントであるからと自負しているが故に)と...